元気なコミュニティー協議会(ゲンコミ) 生涯学習連続講座報告
令和5年8月12日(土) 10時~12時
町民センター2Aクラブ室
「戦後78年 語り継ぐ戦争体験」
講師:藤田氏 吉成氏 善波氏 高木氏 氏家氏
(戦時下の二宮を記録する会)
講師メンバーは90歳前後となる方々。昨年「これで最後ですよ」と言われながら今年も語っていただいた。
話の内容は、戦時下に小学生だった二宮の暮らしや疎開先でのお話でした。
戦闘機は2,3日に一度は来るので、今日はB29だ、艦載機だ、グラマンだ、と子どもの予想が当たっていた。
ラジオ放送の情報は遅かった。押切りの塩工場で天秤棒で海水を汲んでいる時に機銃掃射から慌てて逃げた様子。
相模湾上陸に備えて兵隊さんがたくさん来た。住民は兵隊さん達に空き部屋を寝泊まりできるよう貸していた。兵隊さん達が掘った陣地は仕事用のためで、住民が避難する穴は自分たちで掘った。ある日水平線に見た一直線の連合艦隊。卒業証書への思い。
また、父の仕事で京城(現ソウル市)へ転居したのだが、その後巻き込まれた太平洋戦争から5年後に貨物船で日本に引き揚げるまでの事をパワーポイントにまとめて下さる方もいた。
炎に包まれた巨大な建物が陥落する時の美しさ、光る飛行機がキレイだった、など
子ども達の目線はある意味純粋で、残酷なものもそのまま目にしながら後からその意味を知る。
戦時下の二宮を記録する会は、二宮で出会ったメンバーが当時の話を聞き集め洞窟陣地などを探し当てながら6冊の体験集と1冊の写真記録集をまとめている。
中でも“ひとずく 第5号 二宮の洞窟陣地”は、第16回日本自費出版文化省・地域文化部門に入選している。
この先、体験から語られる言葉を直接聞ける機会はそう多くない。
ゲンコミが一色小学校でスタートした講座から今まで続けさせていただけることに感謝をしたい。