月別アーカイブ: 2022年11月

連続講座:『縄文二宮』を知ろう等覚院遺跡の発掘調査

2022年11月27日(土)10:00-12:00
町民センター2Aクラブ室

ゲンコミ生涯学習連続講座「『縄文二宮』を知ろう等覚院遺跡の発掘調査
  (講師:二宮町文化財保護委員・鈴木一男先生)

ゲンコミ連続講座…今回は縄文時代へのロマンをおおいに満喫できた講座でした。

古代縄文時代の痕跡とされる…かも知れない釜野貝塚、山西貝塚、さらには川勾神社付近貝塚の存在をめぐって、昭和初期の貝塚学者が喧々諤々。二宮町にとっては、この等覚院遺跡が貝塚である可能性を残す重要な遺跡であるとのこと。その執念とその想いを受け継ぎ、幻の遺跡の存在を追い求める鈴木先生の熱いこだわりに触れることができました。

遺跡発掘で出土された石器や土器のかけらを会場に持ち込んでいだき、実際に手に触れることで古代へのロマンを手肌で感じることができました。わくわくドキドキ(土器土器)な講座でした^^

連続講座:葛川で出会う鳥

ゲンコミ生涯学習連続講座
2022年11月19日(土)10:00-12:00 町民センター2Aクラブ室

「葛川で出合う野鳥」
  二宮野鳥の会 斎木 邦弘 氏

ゲンコミ連続講座…今回は葛川で出合う野鳥がテーマでした。二宮野鳥の会の斎木先生が30年の長きにわたる観察記録を紹介してくださいました。

斎木先生の観察フィールドは大きく三つ。①葛川上流の中井湿性公園、②吾妻山、葛川沿い、③二宮海岸、中村川下流域であるとのこと。1994年以降、葛川で観察された野鳥は33科85種であった。それらは留鳥、漂鳥、夏鳥、冬鳥、旅鳥、外来種に分類される。しかし、近年は観察される野鳥の数が減ってきたとのこと。2021年10月から11月末までで観察された種別は留鳥25種、冬鳥4種(マガモ、コガモ、ジョウビタキ、ツグミ)、漂鳥ゼロ、旅鳥1種(タシギ)、外来種3種の合計33種であった。これらはその6年前の観察記録よりも5種少ない結果であったことをご紹介くださいました。

野鳥が減った原因は、地球温暖化にともなう気候変動の影響を受けて急速に進む生物多様性の劣化であると斎木先生は考えているとのこと。その影響は、地球規模の大きな問題ではあるものの、その影響は身近に迫る問題でもあるということを教えてくださいました。長年にわたる斎木先生の観察記録は、一羽の野鳥の美しい姿や特徴の紹介にとどまらず、その生態系が変化している様子を的確にとらえ、身近に迫る地球温暖化への課題意識に至る壮大な講義でした。

講演終了後、会場からの質疑応答にも丁寧に回答し、みなさんの関心の高さと斎木先生の熱心さが相まって、満足度の高い講座であったと感じました。受講された方のかなにはご自分で撮影された写真を持参されたかたもいらっしゃって、講演終了後、受講者同心の親睦がおおいに深まるシーンもありました。斎木先生が繰り出す野鳥の写真と語り、そこからあふれ出す地球規模の問題への課題意識に感化され、大いに生涯学習の意義を感じることができた講座でした。

12/17 生涯学習連続講座:親子で楽しむ 冬の星座

オリオン座、ふたご座、おおいぬ座、冬の大三角、すばる‐‐‐を知っていますか。
空気の澄んだこの時期は星空観賞の最適期。在職中に「星座解説1万回」の天文のプロが、一等星の見つけ方、楽しみ方を教えます。親子でどうぞー―。

と き: 12/17(土)10:00〜12:00
ところ:町民センター 2Aクラブ室
講 師:澤村 泰彦氏(元平塚市博物館長)
参加費:300円
定 員:50名(申込多数は抽選)
主 催:一色小学校区元気なコミュニティ協議会 生涯学習部会

Web申込み https://forms.gle/Np1v5pFBwBHzwF8b7
メール申込み gakusyu@gen-comi.jp  お名前をご連絡ください。

画像をクリックすると拡大表示(PDF表示)できます

連続講座:二宮町北部 巨木めぐりツアー

ゲンコミ生涯学習連続講座

令和4年11月12日(土) 9時30分から12時 せせらぎ公園入口集合

「二宮町北部巨木めぐりツアー」

 一色小学校区元気なコミュニティ協議会(ゲンコミ)による生涯学習部会の連続講座、11月12日は、屋外を歩いてめぐる「二宮町北部巨木めぐりツアー」でした。講師は、二宮町に長くお住まいで、前文化財保護委員の橘川卓司さんです。

 二宮町内の秋の里山を味わうにはぴったりの陽気の中、約4キロの行程をのんびりと歩きました。

 せせらぎ公園を出発して、台山方面へ登り、ふるさとの家を経由して、浄源寺、天津神社、神明神社から一色コミセンへ下り、二担道の石碑を経て、二宮高校交差点付近で解散しました。

 「巨木」というのは「地上から130㎝の位置で幹の周囲が300㎝以上の樹木をいう」とのことで、今回のコース上にあるケヤキ、クヌギ、タブノキ、ヒヨクヒバなど10本ほどの木をはじめ、「巨木ではありませんが、枝ぶりがいい」「紅葉が見事」(橘川卓司さん)といったの木も含めて見て回りました。

 途中、樹木だけでなく、橘川さんが子どものころの近隣の様子、昔の道、それに今はなくなってしまった神社での行事などの解説も随所でありました。

 歩きながら、顔見知りの方たちと会うこともあり、地元ならではの「発見しながらの、秋の半日里山散歩」となりました。

12/10 生涯学習連続講座:富士山宝永噴火と二宮

300年前に起きた富士山宝永噴火は、周辺地域に大きな被害をもたらした。田畑が火山灰に埋まり、復旧に膨大な時間と労力を費やした。中里の名主が被害の実情、復旧の労苦を克明に記した文書を読み込み、当時を再現する。自然災害が頻発する今、この古文書の記述から学ぶことは多いはずだ。

と き: 12/10(土)10:00〜12:00
ところ:町民センター 2Aクラブ室
講 師:古宮 雅明 氏(元県立博物館学芸員)
参加費:300円
定 員:50名(申込多数は抽選)
主 催:一色小学校区元気なコミュニティ協議会 生涯学習部会

Web申込み https://forms.gle/Np1v5pFBwBHzwF8b7
メール申込み gakusyu@gen-comi.jp  お名前をご連絡ください。

画像をクリックすると拡大表示(PDF表示)できます

連続講座:鉄道開業150年 二宮の鉄道物語

ゲンコミ生涯学習連続講座

令和4年10月29日(土) 10時から12時 町民センター2Aクラブ室

「鉄道開業150年 二宮の鉄道物語」

           講師 杉崎 行恭 氏

 一色小学校区元気なコミュニティ協議会(ゲンコミ)による生涯学習部会の連続講座、10月29日は「鉄道開業150年 二宮の鉄道物語」でした。講師は二宮町在住のフォトライター、杉崎行恭さん。

 150年前にわが国で初めて鉄道が開業して以来、神奈川県は常にその最前線であったことから説き起こし、二宮駅の今昔の様子、二宮と秦野を結ぶ軽便鉄道のこと、そして鉄道趣味の楽しさと奥深さを、自由闊達にお話しくださいました。

 杉崎さんは、旅行本や鉄道雑誌にたくさんの写真と文章を掲載しているだけでなく、『駅舎』(発行/みずうみ書房)、『旅鉄 BOOKS 025 木造駅舎紀行 200選』(発行/天夢人)などの著書も多数もっています。

 写真と文筆のプロゆえに、講演の内容は深い知識に裏打ちされていると同時に、ご本人の鉄道好きがあふれ出て、お話しを聞いている方たちは皆さん身を乗り出すようにして「鉄道趣味の世界」「〇〇鉄の世界」を楽しんでいました。

 杉崎さんが鉄道の歴史を調べる中で大事にしていることは、資料が少ない事柄に関しては「地元の人に話しを聞く」ことだそうで、この日も、集まった人たちに何度も「知っている方がいらっしゃいましたら教えてください」と呼び掛けていることが、とても印象的でした。

 参加した方から感想が寄せられましたので、ここに転載します。

「日本の鉄道開業150年目の今年、ゲンコミがワクワクする講演会をやってくれましたね。今や鉄道のことを語らせたら日本でエース級のひとり、杉崎行恭さん。自ら撮った写真も使いながらのお話しを、おもしろく聞かせてもらいました。2時間はあっという間で、近いうちに続きの講演を期待しています。二宮図書館には杉崎さんの本が9冊あり、私はそのうち3冊を自分でも持っていますが、図書館にはもっと彼の著書を置いてもらいたいものです。それはともかく、ゲンコミさんは、この催しをしてくれて本当にありがとうございました」