連続講座:エリザベス・サンダース・ホーム 澤田美喜女史の ひととなり、仕事

元気なコミュニティー協議会(ゲンコミ) 生涯学習連続講座
令和5年7月22日(土) 10時~12時 澤田美喜記念館(大磯駅前)

「エリザベス・サンダース・ホーム 澤田美喜女史のひととなり、仕事」
    講師:武井 久江氏(語り部の会、あこ代表)

 7月に開催した2回の講座は大盛況で、定員を超えてのお申し込みがありました。
町外に出て現場を見ながらの講座も関心の高い内容であることがうかがえます。

 さて澤田美喜氏ですが、最初に見せて頂いた映画では、澤田美喜がエリザベス・サンダース・ホームを立ち上げる時の決心や心の揺れなどがわかりました。
 澤田美喜生涯において残した3つの業績は、
1.エリザベス・サンダース・ホームの設立
2.ホームの子どもたちが通う学校、聖ステパノ学園の設立
3.隠れキリシタン遺物の収集
だそうです。

 澤田美喜は三菱財閥の3代目総帥、岩崎久彌の6人兄弟の長女として明治34年に誕生。結婚相手は外交官、澤田廉三。
 結婚を機にキリスト教に入信したこと、ロンドン駐在で出会った孤児院ホーム、三菱グループの教えである、名を残すより国や人々のために事業を行う考え方、息子の戦死、叔父が持っていた大磯の別邸、外交官夫人として培った人脈。
などなど、その人生の後半を、戦後の混血孤児救済活動に捧げるためのレールは整っていた、
とも言える豊かであり数奇である運命を背負う澤田美喜さんのお話。

 講師の武井氏は実に細やかに整理された内容を、澤田美喜さんへの愛と温かさを持って
お話された。

 「ママちゃま」と呼ばれ慕われた澤田美喜さんのことが、この夏テレビ放映されるとのこと。
《ぼく達は戦争を知らない 女性たちの戦争》
8月13日(日) テレビ朝日
13時55分~15時20分
案内人:SixTONES 松村北斗