連続講座:吾妻山で探そう 秋の渡り鳥

元気なコミュニティー協議会(ゲンコミ) 生涯学習連続講座
令和5年9月16日(土) 10時~12時 町民センター2Aクラブ室

「吾妻山で探そう 秋の渡り鳥」
    講師:斎木 邦弘 (二宮野鳥の会 顧問)

 講師が30年間毎日のように通った観察記録を元に、4回目となる今回は“秋の渡り鳥”の話。この座学の日はまだ暑い日でしたが、10月7日には吾妻山・葛川で町民探鳥会のフィールドワークも行われる。

 少し秋らしくなってきたので、秋の渡り鳥が見られるかな?楽しみにしたい。
中でも、山鳥を中心とした話でした。5年前には“越冬地”だった吾妻山も、今は“中継地”(春と秋の渡りの時期に寄るところ)として変化しているようです。

 吾妻山で越冬する鳥が減ったのは、冬の山に行く人が増えたり、木を切り歩道整備などで人の手が入ったことも影響しているのではないか、と。そして、吾妻山が中継地になる理由として2点。海岸沿いにある吾妻山が低山で南下ルートの飛行上にあること。ミズキとクマノミズキが多い吾妻山に特にヒタキ科の鳥が寄ること、がある、と。

 吾妻山で観察記録がある鳥は34科92種。講師が通った30年間で確認した秋の渡り鳥は27科60種。
 秋の渡りの主役はヒタキ科だそうですが、ヒタキ科以外にも写真と共に、鳥の見分け方や好む食べ物、食べ方の違いまで、実に根気よく観察されている鳥の世界を教えていただきました。吾妻山の絶好の観察スポットも解説がありました。

 気候変動や人の動きに影響される鳥たち。生き物は地球の中で繋がっている。危機感を覚えた方もおられたかもしれないが、実際にさえずりを聞けば癒される時間がすごせるに違いありません。